カモ歴史日記

史跡巡りや戦国考察など

岐阜関ヶ原古戦場記念館と垂井城

 岐阜県関ヶ原にある「岐阜関ヶ原古戦場記念館」と垂井に行ってきました!

 記念館にはリニューアルされてから初めて行ったのですが、以前とはまったく違っていて、関ヶ原の観光部門が本気を出してきた感がひしひしと伝わってきました。
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 外観からしてかっこいい。記念館の隣にはお土産売り場と食堂が一緒になった建物があって、グッズ選びや休憩、食事にも困らなくなりました。

 ちなみに私がここへ行ったのは、リニューアルされてから初めてだから行ってみたかったというのはもちろんのこと、大谷吉継と平塚為広、湯浅五助の3人が描かれた墨絵を見に行くことが最大の理由でした。

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 墨絵は入って少ししたところの、チケット販売所の手前に置いてありました。ほぼ等身大サイズぐらいに大きく描かれていて、かなりの迫力。私は一人で来ていたので無理でしたが、絵の前で記念写真を撮っておられる方もいました。

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 何が嬉しいかって、平塚為広をこんなにしっかりかっこよく描いてくれたことですよ!大谷さんは関ヶ原の武将の中でも特に人気があるので珍しくはないのですが、平塚為広というマイナー武将を大きくかっこよく描いてくれたことが嬉しい。

 為広、めっちゃくちゃイケメン!関ヶ原と垂井のコラボ事業らしいけど、こんなチャンスはそうそうないので見に来た甲斐があった…!眼福過ぎる!

 写真を撮ったはいいけど、本来ここに来るには事前予約が必要だったらしいです。私は全然そのことを知らなかったのですが、普通に当日券で入れてもらえました。でも、1階のシアタールームは予約しないとダメっぽいですね。私は為広目当てで来てたので、別に気にしてませんでしたが。

 シアタールームが見れない場合、2階の展示室に案内されます。2階にはエスカレーターを登って向かいます。
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 展示室内は写真撮影禁止なので、展示室前の壁だけ撮ってきました。平塚為広と戸田重政の推し二人が並んでいて思わずニヤニヤ。

 展示に平塚・戸田関連のものはなかったけど、十分見応えがありました。鎧とかは模倣品が多かったのですが、関ヶ原図屏風や刀剣、文書など様々なものがありました。

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 ちなみに3階はセミナールームで、私が行った時は館長である小和田先生の講演の録画が流されていました。時間がなかったのでちょっとのぞいただけですが、1時間ぐらいの内容らしいので、時間がある時にまた見れたらいいなぁ。
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 あと、チケットで入れるのは5階の展望フロアです。360°ぐるっとガラス張りの部屋で、関ヶ原を一望できます。
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 館内は見終わったので、隣接のお土産売り場を物色。目についた為広グッズをいっぱい買ってきました。

 垂井コラボ中だからか、為広グッズ(タオルやクリアファイル)を買ったら竹中半兵衛がプリントされたエコバッグをもらえました。正直裏面でもいいから為広くれよ…と思ったけど、全国的な知名度は半兵衛には遠く及ばないから仕方ない。

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 食堂には関ヶ原の合戦に因んだ定食みたいなものもありましたが、グッズも買ったし食欲もそこまで…だったので、うどん(380円)で昼食を済ませました。定食が1000円越えなのに対し、普通のメニューはすごく良心的なお値段でした(ラーメンとかも500円ぐらい)。

 さて、次の目的地は為広が治めた地である垂井の、タルイピアセンターです。そこでは「垂井と武者たち」という企画展が行われています(1/23〜2/28まで)。平塚為広の居城跡であったとされる垂井城にも行ってみたいと思っていたので、垂井へと向かいます。

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 とはいえ、せっかく関ヶ原に来たので通り道にある史跡はチェックしておきます。まずは東首塚。立派な門が設置してあり、中も整備されていて神社のような感じ。関ヶ原駅から記念館までの道のりにあるけど、前回来た時は門までチェックしてなかったので、少し回ってしっかり見てきました。
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 関ヶ原駅から垂井までJRで行くつもりでしたが、Googleマップで調べると徒歩でも1時間半ぐらいなので歩けなくもないなと思い、歩いて行きました。でも、ぶっちゃけ歩かないで電車で行った方がいいです。しんどいし、時間の無駄なので。私は行くまでに史跡があればいいなって思って行ったのですが、史跡ほとんどないです。車か電車で移動すべきでした。
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 数少ない史跡の一つがこちら。関ヶ原から少し行ったところにあった、若宮八幡神社です。関ヶ原で焼失したものの、家康によって修復の援助がなされたようです。
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 しばらく行ったところに家康が最初に陣を敷いたところがありました。一際目立つ案内板が設置されているのですぐわかります。
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 関ヶ原の主戦場となった地からはだいぶ距離ありますね。ここからじゃ他の軍は豆粒サイズに見えるだろうなぁ。

 

 そこからさらに何十分と歩いて垂井駅を通り過ぎ、タルイピアセンターを目指します。ちなみに時間がなくて寄れませんでしたが、通り道に池田輝政の墓、春王・安王の墓なんかの史跡もありました。

 しかし、目当ては企画展なので先を急ぎます。

 タルイピアセンターは18時までやっていますが、企画展は17時まででした。結構ギリギリに滑り込みで、何とか閲覧することができました。閲覧は無料です。

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 1室の中に肖像画や鎧などが飾ってある小規模なものでしたが、タルイピアセンター所蔵の「平塚為広の肖像画」を生で見れただけで十分すぎるほどです。

 せっかくなのでお土産も購入。為広の扇子(500円)を買いました。購入ごとに武将カードをもらえるらしく、職員さんが気を遣ってくれたのか、為広のカードをいただきました。扇子自体は厚紙でできていて実用性はあまりなさそうですが、見た目はかなりかっこよく、辞世の句も載っているので、飾る用にいいかもしれません。扇子はあと竹中半兵衛ver.と半兵衛&為広ver.がありました。マスクも売っていたので買いたかったのですが、関ヶ原西軍仕様のマスクを既に買っていたので我慢。また来たときに買おうかな。

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 さてさて、もう日没が近いので、最後のお目当てに向かいます。タルイピアからおおよそ20分ほど歩いた先にあるのが、垂井の泉。

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 そして、そこから階段を登った先にある「垂井城」が、平塚為広が1599年から関ヶ原合戦までの間いたとされる城跡です。とはいえ場所も正確にはわかっていないそうなので、とりあえずの居城跡みたいですけどね。
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 お寺の中にさらっとあるので、見逃しやすいかもしれませんが、垂井の泉まで行って、すぐ近くの階段を登った先にあります。

 日が暮れかけてきたので急いで駅に向かうと、8分ほどで到着しました。駅から近くてよかった…。
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 駅舎内には為広のポスターも貼られていました。ここまで地元に愛されてると嬉しいですね。関ヶ原が隣だからこその猛プッシュかもしれませんが、マイナー武将に光を当ててくれる方々に感謝と敬意を表したいです。

 とりあえず、私の為広への想いと感謝はグッズ購入という形で表現しました。

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 いくら垂井の後押しがあろうとも需要がないとわかれば作ってもらえなくなる可能性もありますからね。これで全部購入できた訳ではないので、これからも購入していきたいです。なので、垂井および関ヶ原の方々は平塚為広グッズ、もっともっと作って下さい。私が何度でも買いに行きますので。何卒よろしくお願いします。

 以上、新年初の史跡巡り終わりー!