カモ歴史日記

史跡巡りや戦国考察など

十神山城と米子城(12/25)

  12/25…世間はクリスマスで盛り上がっていましたが、私は一人史跡を満喫していました。この日の内に米子から広島まで移動しなければならなかったんだけど、昼過ぎから移動しても間に合うようだったので、午前中は安来駅米子駅の周辺を探索していました。

  最初に向かったのは尼子十砦の一つ、十神山城!私はこれまで十砦も十旗も行ったことはなかったのだけれど、もし一番最初に行くのならここがいいと決めていたので、悲願達成です。中井家清や中井久家が守将を務めた地でもあって、私にとっては特別な地なのです。

  ここは安来駅から10分ほど歩けば行けるので、アクセスも十砦の中ではたぶん一番良い。元々島だったこともあり飛び出た半島のようになっていて、駅から道沿いに歩くだけで、迷うことなく行くことができる。

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  道路沿いを歩いていけば「十神山入口」の看板と駐車場が見えてくるので、そこから入山する。

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  尼子十砦としての説明碑と簡単なマップがあるので、それをチェックし出発。

  少し登ると「ふれあいの森」という名の休憩所があり、そこから別れ道に。時間があったので中十神の方へ向かう。

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  道のりも然程キツくなく、10分程度で展望台まで到着。

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  またまた別れ道。看板の導くままに中十神へ。

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  中十神山頂には目印の杭といくつかの小さなお社があった。どれもかなり朽ち果てていて、賽銭箱に至っては中身が下から出ている有様。かつては十の神を祀っていた聖域なのに、整備する人がいないとこうなってしまうのか…と悲しくなった。

  そこから道路を横切りつつ、小十神の方へ向かう。小さな山なので、あっという間に着く。ちょっとした休憩所もあるので、ここで一息つく。海が近いので景色もかなり素晴らしい。山から海を除く構図が凄く好きなので、この風景は最高の一言に尽きる。

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  来た道を戻って「なぎさ公園」の方へ。浜辺になっていて、すぐそこに海がある!という状態だった。ここはキャンプ場らしく、私が行った時もキャンプをしてる方がいた。いいなぁ…いつか私もここへキャンプしに来たい…キャンプしたことないけど。

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  海沿いをふらふらするのもいいけれど、十神山山頂に行ってないのでそちらへ向かう。

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  山頂付近までは行けたけど、山頂の目印がなかなか見つからずウロウロしてしまった。目印は草の陰に隠れていた。草をかき分けて、ようやく見つけることができた。

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  山頂を見れて満足したので下山し、海沿いを歩いて駅に戻ろうと思いつく。十神山城は全体をゆっくり歩いても1時間半ぐらいで済むので、気楽なハイキングに向いてるね。

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  マップに「畳岩」という場所があるらしいので、そこも見に行く。途中、明らかに漂流物ではないゴミが落ちていたので拾いつつ歩いた。キャンプ場があってハイキングコースとしても歩きやすい地なので、来る人も多いのかもしれないけど、平気でゴミを捨てていくマナーの悪い人間は来ないで欲しい。公共の場所だという自覚を持てよ。腹が立ったので目につくゴミは持っていたコンビニ袋に片っ端から入れていった。キャンプ場にゴミ捨て場は無かったけれど、それなら持ち帰るのが利用する者のマナーだろうが(※拾ったゴミは安来駅まで持っていって、案内所の方に捨ててもらいました)。

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  畳岩を見たら満足したので、海沿いを歩いて安来駅に戻る。その途中、行きでは気づけなかった「語臣猪麻呂の毘売像」を見つける。説明碑はわかりやすい位置にあるけど、肝心の像が見当たらなくて、しばらく探して防波堤の外にあることにようやく気づく。あまり大きくないのも相まって見つけるのが大変だった。

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  まだまだこの段階では10時ぐらいだったので、米子駅に行ってそちらの方を探索することにした。米子城は3月に訪れた際も行ったけど、その時は時間がなく、慌てて登っただけだったのでリベンジだ。

  米子城の付近に賀茂神社という場所があったので、そこを先に行くことに。この前日も安来の加茂神社に行ったので、"かも"神社大好き人間みたいになってるな…。この旅の段階では岡崎英雄氏の言う「加茂神社」がどこかわからなかったから、行けるところは行っとこぐらいの気持ちだったという それだけなんですけどね。

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  賀茂神社はかなり整備されていて綺麗でした。説明碑を見れば、"米子"の地名は(かつて加茂の浦と呼ばれていた)この神社に子ができるよう祈願した 野田翁次郎という老人が八十八歳にして子ができたのでそう呼ばれるようになったそうな。88歳で子作りとか相手は何歳だったんだよ…。

  次は米子城賀茂神社からすぐなので、まだまだ時間は余裕。

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  ここは道が整備されているので、登るのはそこまできつくない。登頂だけなら30分ぐらいあれば十分じゃないかな。

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  頂上からは街並みや海が見下ろせる。空気が澄んでいたから大山も綺麗に見えた。大山も個人的いつか行きたいところランキング上位なので、早く行きたいなぁ…。登山レベルが高いので、行くならまず最初にバスで僧坊跡などを見るのをやりたい。そして十分な登山経験を経てから、夏の大山に挑戦してみたいね。

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  前回・今回ともに東登山口から登っていたので、中海側から下山することに。海も見えるし、道路として整備されているので、まだ膝に痛みを抱えた状態の私にはこちらの方がありがたい。

  時計を見れば12時を過ぎていたので、ちょうどいいと思い、昼食を取ってから広島へ向かいました。広島に着いたのは20時頃だったので、この日はまっすぐホテルへ向かって、おとなしくしていたけど、夕飯のために外に出たら雨が降り始めていた。明日は吉田郡山城へ行くつもりだったから、どうなるかと不安になりつつも就寝。もうなるようになれ!