カモ歴史日記

史跡巡りや戦国考察など

尼子館と勝楽寺と藤堂高虎関連

 昨日(8月12日)に滋賀県尼子駅周辺を探索してきた。1番の目的は尼子館だったけど、最終的には藤堂高虎関連の史跡と佐々木道誉に所縁のある勝楽寺にも行ってきた。

 尼子館は尼子駅から歩いて15分から20分ぐらいのところにある。今は土塁公園という名前になっており、それとは少し離れたところに殿城池という、尼子城の堀跡も存在する。

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 公園自体はさほど広くなく、碑とブランコなどの遊具が少し点在するぐらい。

 佐々木道誉のひ孫である高久がこの地に築城したことから、尼子氏を名乗り、近江尼子、出雲尼子氏の歴史が始まったとされる。

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 殿城池は堀跡でもあるが、ここには尼子の姫「八千姫」とその侍女「お園」が身を投げたという逸話も残っている。八千姫は水神として、また、お園は"お園堀"という名称で残り、親しまれている。

 

 ちなみに尼子館のすぐ近くに、藤堂高虎が出生したとされる在士八幡神社がある。

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 そこからしばらく行ったところには高虎道、高虎の銅像、残念石などがある、藤堂高虎メインの公園もある。

 「残念石」は大阪城に使用する目的で切り出されたものだが、使われることなく終わったので、残念石と呼ばれたとされる。

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 藤堂高虎関連で言えば、日光東照宮の棟梁である甲良豊後守宗廣の銅像も近隣にあるので、そちらも見ておくといいかもしれない。日光東照宮藤堂高虎が作事奉行となり1617年に造営され、1636年に宗廣が作事方大棟梁となり、「寛永の大造替」をおこなった。

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 他にも、佐々木家の家紋(四つ目結)が使われている甲良神社もあり、ここは本殿と権殿と2ヶ所存在する。どちらも文化財(県指定、重要)に指定されている。四つ目は拝殿棟鬼板と神輿に使われているとされる。

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 佐々木家と関わりが深いのが、勝楽寺。ここには佐々木道誉の墓もあり、勝楽寺城の跡も確認できる。

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 勝楽寺から城跡までは山道となっており、その途中には佐々木家と関わりのある経塚や狐塚、上臈落としといった史跡も点在。登頂から下山までは1時間半もあれば十分なコースだが、途中急な坂があるため注意が必要。

 勝楽寺城は高築豊後守が築城したとされ、うね状縦堀山城として全国的にも珍しい作りである。しかし、現在は土塁と礎石、石垣が残るのみとなっている。

 ちなみに尼子駅から勝楽寺までは、徒歩だと片道一時間かかるので、できれば車で来た方が良い。

 車で来るのであれば、近くに道の駅「せせらぎの里こうら」があるので、そこで地図の入手や食事、買い物などもできる。